大阪錫器株式会社 関西大学北陽高等学校 2年 堀 夏実

会社の概要・特徴

大阪錫器株式会社は江戸時代後期から大阪浪華錫器を作っており、1949年に株式会社を設立した伝統のある会社です。錫器は、融点が約230℃と低く、とても柔らかいことが特徴の錫という金属からできた製品です。ぐい呑みのような和酒器やタンブラーなどの洋酒器や棗などの茶器、その他にも神仏具や花瓶など様々な物を主にデパートと専門店に卸しています。大阪錫器は日本の錫製品の6割強のシェアを誇ります。その理由は、製造する会社が少ないため寡占状態が例外的に認められていることと、昔から長く続いており、その分製品の質が良く、さらに絶え間ない努力があるからだと思います。

「日々の研鑚を忘れることなく先人たちの優れた技術や知恵を受け継ぐ品を作り続けています。」とホームページに書かかれていたように、実際に若手育成のために今井社長が大学の講師を行っていたり工場・施設見学も積極的に開催されていたりします。

社員の姿・社内の様子

今井社長は「伝統工芸は止まったら終わり。次の時代には無くなっている。」とおっしゃっていて、時代のニーズに合わせた新製品の開発、若手育成に力を入れています。すべての社員は自分の受け持つ工程だけでなく全部の行程に携わることが出来ると知り驚きました。実際に私が仕事を教えていただいた方は商品開発部に所属しており、商品の開発はもちろんですが、すべて工程を教えることが出来るぐらいの知識をお持ちだそうです。また思っていた以上に若い職人さんも多かったです。一番若い方で高校を卒業してこの仕事についている20歳の方もおられました。

私が体験した大阪錫器

私は中学生の時は華道部に、高校生の今は茶華道部に入部するほど日本の伝統に興味がありました。そのため、日本の伝統工芸品「大阪浪華錫器」を作っている大阪錫器のインターンシップに参加しました。実際に鋳造という、錫を溶かして液体となった錫を型に流し込んで成型する工程や、鋳造でできたバリのバリ取りや口たたきなど普段決してできない体験をさせていただきました。思っていた以上に難しくまず、同じ姿勢をとりつづけることすら私にはきつかったです。社長の「職人は辛抱の仕事」という言葉が印象的でした。このインターンシップを通し、仕事とは自分にプライドを持ち自分にしかできないことを極めることだと思いました。また、社会人になっても学び続けることの重要性を知りました。

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