教職員向け研修とは
JAEでは、ワークショップを活用した研修を通して、先生方のさまざまな視点や思いを繋ぎ、より良い学びの場へと進化するきっかけ作りをサポートしています。
<キャリア教育を進めるために>
キャリア教育は、今まで培ってきた教育活動の中にちりばめられている「思い」や「要素」を「めざす子ども像」と「育みたい力」の実現に向けて、キャリアの視点でより効果的な取り組みとなるように紡ぎなおす過程が大切です。
①キャリア教育の理解
教職員間や学校全体で「キャリア教育」の理解が十分でなければ、せっかく取り組んだとしてもその効果は半減するかもしれません。キャリア教育を効果的に進めるためには、まずは教職員全体でキャリア教育について正しく理解し、学校全体での共通認識をはかることが第一歩です。
②全体指導計画の作成
効果的にキャリア教育を進めるためには、地域(中学校区等)の教職員が連携して「全体指導計画(※)」をつくることが大切です。「キャリア教育をどう系統立てたらいいか悩んでいる」「そもそもキャリア教育って?」さまざまな思いを持たれた先生方がチームとして一丸となって進むサポートをします。
※全体指導計画とは・・・「めざす子ども像」と「育みたい力」の実現に向けて、児童生徒の発達段階ごとに、どのような目標でどのような取り組みを行うのかをまとめた計画
教職員向け研修プログラムメニュー(例)
1:「キャリア教育って?」〜キャリア教育はじめの一歩〜(1時間)
キャリア教育の意義や必要性について理解し、学校の方向性や普段の授業内容の見直すヒントを提供。キャリアの視点をもって日々の教育活動に取り組む第一歩となります。
【内容例】
全体講義
・キャリア教育の基礎理解(キャリア教育とは?キャリア教育の定義・必要性)
・キャリア教育の実践事例紹介/キャリアの視点を活かした授業づくり
2:校区共通の柱となる「めざす子ども像づくり」
(2~2.5時間:ワークショップ研修)
中学校区のすべての教職員が子どもの現状を共有し、めざす状態を話し合う事で、共通目標を明確化します。
ワークショップを通して子どもたちの現状やその背景、そしてめざす状態(例:二十歳像)を共有することで、全教職員の方向性の再認識へと繋がり、一丸となって子どもたちを育てる環境づくりの第一歩となります。
【内容例】
関係者が子どもの成長における課題意識を共有した上で、「めざす子ども像(子どもがどのように育ってほしいかのイメージ)」を一緒に作成します。
・ キャリア教育について
・「めざす子ども像」づくり(ワークショップ形式)
3.:全体指導計画作成に向けた「取り組み整理」
(2~2.5時間:ワークショップ研修)
校区として共通の「めざす子ども像」に繋がる教育活動の取り組みを整理・可視化し、教職員の共通理解を図ります。
子どもたちにとってより学びやすい環境作りのために、それぞれの取り組みを繋ぐことで校種間、学年間のステップをより効果的な階段へと見直す機会となります。
先生方が連携し「学校の取り組み」と「めざす子ども像」を繋げることによって、子どもたち自身にとっても「今」と「将来」の繋がりを実感できる学校づくりの土台となります。
【内容例】
「めざす子ども像」につながる中心的な取り組みを整理し、発達段階に応じた系統的な指導計画作成に向けたカリキュラム再構築を行います。
・「めざす子ども像」の共有
・「育みたい力」の策定(または大阪府の「つけたい力」を引用)
・発達段階ごとの到達目標案の策定
導入までのフロー
【STEP1】
お問い合わせ
まずは、現状や研修の目的などについてお伺いします。
インタビューシートをダウンロードいただき、メールかFAXにてご返信ください。担当者よりご連絡させていただきます。
※インタビューシートはページ最下部よりダウンロードください。
【STEP2】
研修内容ヒアリング&提案
お伺いしたインタビュー内容をもとに、研修内容のご提案をさせていただきます。
その学校の現状や大事にされている視点、その後の展開に沿った形を考慮した研修内容を心がけております。
【STEP3】
研修に向けて準備
研修に向けての準備をお願いします。
グループ分けや、会場の予約、机・椅子、付箋などの備品等の手配をお願いいたします。(準備物リストはお渡しします)
【STEP4】
研修当日
先生方にとって良い時間になるよう、精一杯させて頂きますのでよろしくお願いします。
JAEの役割
中学校区で進めるキャリア教育サポート
「先生方が同じ視点を持って子どもたちを見る事ができるには?」
「中学校区としてめざしている所は?」
コーディネーターが先生方と共に、各学校区のニーズ(要望)や現状に沿って、小中連携やキャリア教育の効果を高めるためのサポートをします!
校区内の一部の関係者だけが協議するのではなく、地域の子どもたちの成長に関わる全員が、十分にコミュニケーションをとって進めるよう、キャリア教育の研修(ワークショップ形式)を提供しています。
これまでの事例
『保幼小中合同のキャリア教育全体指導計画作成を通じて校種間連携の重要性を再認識』
参加学校園 |
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■プログラム概要
大阪狭山市立中学校区では、2012年度に中学校区の「めざす子ども像」づくりの研修の実施と、「めざす子ども像」実現に向けての具体的な取り組みを進めるため、全体指導計画の作成に向けて小中の取り組みの整理・体系化を行いました。
更に、翌年の2013年度には、より「子どもたちの各段階での学びの段差を解消したい」との意識が教職員間でめばえ、中学校区に加えて保育園3園・幼稚園2園も合同で担当者会議をもち、交流を行いながら幼保小中合同での全体指導計画づくりが実現しました。
※1年間を通して行う事例です。
■プログラムのねらい
【保幼小中連携】
・キャリア教育を理解し、保幼小中学校の連携の体制化する。
・保幼小中連携し「キャリア教育の取組み」を図式化する。
・効果的なキャリア教育の実践をする。
■実施スケジュール・内容
日程 | ねらい | 内容 |
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7月31日(水) | ・キャリア教育を理解する ・キャリア教育の必要性を知る ・お互いを知る(保幼小中) ・連携の意味を理解する ・一年間の流れ確認する ・キャリア教育の理解をする ・次回の会議日程が決定する ・キャリア教育の在り方について |
・キャリア教育の在り方について~藤田先生の講演~ ・JAEについて(自己紹介・役割) ・キャリア教育とは・・・(連携の必要性) ・昨年度の共有 ・今年度の方向性 ・今後のスケジュールの確認 ・次回の会議日程調整 |
9月10日(火) | ・担当者を知る(保幼小中)⇒「めざす子ども像」 ・次回の会議が決定する ・振り返り |
・担当者の先生の自己紹介 ・今年度の方向性の確認(実践授業について) ・今後のスケジュールの確認 ・役割分担の確認 ・めざす子ども像(各校が大切にしている事の共有) ・次回の会議日程を決める(発信方法の確認) |
11月1日(金) | ・めざす子ども像のワークショップ | ・全体指導計画作成にむけて ・めざす子ども像ワークショップ、まとめ ・今後について |
11月28日(木) | ・取り組み整理ワークショップ | ・全体指導計画にむけた取り組み整理のワークショップ ・まとめ |
1月23日(木) | ・全体指導計画、昨年度の作成のものを見直し | ・全体指導計画作成に向けての話合い ・昨年度の内容の見直し ・保幼でワークショップ |
2月21日(金) | ・キャリア担当者 ・来年度に向けての提案 ・全体指導計画の確認 |
・来年度に向けて ・全体指導計画に確認 ・来年の提案(取り組みの確認) |
■成果
(左)めざす子ども像のワークショップ
の様子
(右)中学校区における保幼小中が連携
したキャリア教育の流れ
参加者の声(教職員)
・保幼小中と子どもたちの成長は繋がっているため連携は重要だと感じた。
・子ども同士の交流会はもちろん、教師間の情報交換の場が必要だと実感した。
・先生方の思いはみんな同じだなということがよく分かりました。
・日頃子どもたちにもってほしい力を小・中で共に考え理解できることは今後の子どもたちの成長にとても良いことだと思いました。
・キャリア教育は、職業観だけでなく、生きていく上での色んな役割について、育んでいくものだと初めてしりました。また、小中連携して同じビジョンを持ち、何度も確認することの重要性についても学ぶことができました。ありがとうございました。
お申し込み・お問い合わせ
申し込みを希望される方は、インタビューシートをダウンロードしFAXかメールにてご返信ください。詳細をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。