2017.07.26
-社会で活躍する人材を育てるために-
大阪府立布施工科高校の取り組み
2)朝学習の取り組み
大阪府立布施工科高校さんの、魅力あるキャリア教育の取り組みをお伝えするこの企画。
今回は、朝学習を取材させていただいたので、その様子をお伝えします。
朝学習は、3年生の9月の就職試験に向けて、2年生の1月から実施しています。
内容としては就職筆記試験の対策が主で、面接の指導なども行います。
希望制の取り組みですが、学年の全生徒約270名のうち約70名が参加しています。
学習会はほぼ毎週1回行われます。
朝の7:30から始まりますが、早い生徒は7:00前に来ることもあるそうです。
実際、我々が見学させていただいた7:15ごろには、教室はとても活気に満ちた状態でした。
また、生徒は5分前行動が身についており、7:25には生徒は皆着席しています。
先生も28分ごろにはもう話はじめてしまうほどでした。
とても元気な挨拶で学習会が始まります。
この日はSPIの確認テストを行う日でした。
生徒は皆真剣な表情でテストを解いていました。
テストって、「終わり」の掛け声とともに少しざわざわすることがよくあるかと思いますが、
布施工科の生徒たちは掛け声がかかってもペンを置いて静かに次の指示を待っていました。
朝学習では、生徒に専用のノートを持たせます。
そこには、朝学習で出された課題についてや、朝学習で先生がお話したことのメモなどを書かせるそうです。
言われたことをメモをとる癖をつけるのに役立ちますし、なにより就職試験の時にこのノートで自分の歩みを振り返ることで、自信を持って試験に臨むこともできるそうです。
学習会の最後には、この朝学習の主担当で進路指導部・就職主担当の千田充弘先生からのお話。
生徒たちが皆まっすぐ先生の方を向いて、ところどころノートにメモを取りながらしっかりとお話を聞いていました。
お話の最後には「先生からのプレゼント」として課題の宿題プリントを持って帰ってもらって終了。
ちょうどゴールデンウィーク前だったこともあり、この課題もかなりの量がありますが、提出率はとても高いそうです。
朝学習の取材を通して、生徒の意識の高さにはただただ驚かされるばかりでした。
とてもまっすぐな目をしていて、何かに取り組もうという意欲もとても高く、すぐに企業でも活躍できるのではないかと思えるほどでした。
それも、ただ「真面目」というだけではなく、とても楽しそうに教室に入ってきたり、学習会が終われば友達と笑い合う姿が見られたりと、とても充実した学校生活を送っているようでした。
朝の学習会に参加している生徒を見ていると、これからが本当に楽しみだなと感じました。
ここで育った生徒たちが製造業の未来を盛り上げて行って欲しいと思います。