2021.04.07
2021年3月27日、「コロナ下で取り組んだリモート職場体験」の実践報告会をオンライン開催!
コロナ下だからこそ生まれたプログラム「リモート職場体験」。2020年秋から今年の2月にかけて6校で実践し、計945名の生徒さんに届けることができました!
■実施6校
・大阪市立白鷺中学校(大阪府)
・大阪市立西淀中学校(大阪府)
・貝塚市立第二中学校(大阪府)
・関西創価中学校(大阪府)
・泉南市立泉南中学校(大阪府)
・豊田大谷高等学校(愛知県)
並行して実施したクラウドファンディングの御礼と報告も兼ね、実践校2校の先生方、企業担当者の方にも登壇いただき、実践のリアルな様子を知ることができる報告会となりました。
<レポート①社員さんの思い編>
プログラム開発から協働した(株)Dreamsの三箇さんからは「コロナ禍で運営しているポップコーン店が休業となり、スタッフも不安の中、たくさんの助け、支えがあり乗り切ってきた。その経験があったので、自分たちも逆に役立てることがないかと考えて(JAEに)相談させてもらった」と開発のきっかけをお話しいただきました。
仕事のミッション(テーマ)づくりにあたっては、中高生がどうやったら関心をもって仕事を体験できるかをまず検討。そのうえで、「自社の認知度を高めたい」という課題をもとに、「CM動画づくり」をミッションとして設定することになりました。
また、最後には「今回のプログラムに社内で携わったのが私だけだったのですが、自分たちに事業が子どもたちの教育に貢献できることを実感できた素晴らしい体験だったので、ぜひ他のスタッフにも感じてほしいと思っている」と話してくれました。
<レポート②実践校の先生方のお話し>
当初、先生方は、今回の仕事体験のミッションである「CM動画づくり」という初めての企画に不安もあったそうですが「生徒たちと学びながら作っていった感じですが、生徒たちが自分で動き、思った以上の作品を作ってくれました。彼らのスキルに驚きました」と話してくれました。
生徒たちの作品も共有
報告会では動画作品も共有。中高生ならではのアイデアや大人顔負けのクオリティに驚きの声も上がっていました。
アニメーションでCMづくりをしたチームの中には120枚以上の絵を描きあげたチームもあったこと、本気で取り組んだからこそ優勝を逃し涙する生徒たちがいたことなどのエピソードも先生から紹介いただきました。
今回のプロジェクトでは、がんばりの度合いだけでなく、設定された課題をどれだけ解決できているか企業目線でシビアに判断されることで、よりリアルな仕事を体験する機会となりました。
また、他の実践校4校の先生方や生徒たちの声、アンケート結果も紹介。体験によりみられた成長や変容をお伝えしました。
<レポート③参加者のみなさんからの質問・声&今後の展望編>
「リモート職場体験」実践報告会の質疑応答の時間には、参加者のみなさんからチャットを活用して下記のような質問がたくさん寄せられました。
「作品のクオリティがすごいけれど、使用アプリは?指定しましたか?」
「CM制作の指導で一番大変だったことは何ですか?」
「公立と私立で実施の難しさは違うか?」
「事前学習で決めた目標設定を仕事体験にどのようにつなげられましたか?」
などなどそれぞれの質問に企業、教員それぞれの立場からお答えいただき、JAEコーディネーターとしてもお答えさせていただきました。
終了後には、
「リモート授業の事例を、コーディネーター側、先生側、企業側からそれぞれの視点でお話いただけたのが非常に良かったです」
「この取り組みは、地域性関係なく、リモート環境さえ整えればどの学校でも参加できると思います。きっと、困られている学校はたくさんあると思いますので、全国の学校にこの取り組みが広がればいいなと思っています」
などの感想もいただき、うれしく思っています。
コロナ禍で実施した「リモート職場体験」の実践をみなさんと振り返ることで、「リモートだからこそできることがある」「リモートでも子どもたちのやる気スイッチを押せる」ことを実感。また改めて先生方の「こんな状況下だからこそ、豊かな経験の機会を」という思いに触れられた機会となりました。
次年度もJAEでは「リモート職場体験」プログラムを提供していくことができればと考えています。一緒に協働いただける企業のみなさん、学校の先生方とつながっていきたいと思っていますので、興味を持っていただけた方はぜひ気軽にお問い合わせください!